ミッツケールちゃんの「みつける よのなか」blog

世の中のいろんなことを考察して深めたいミッツケールちゃんのブログ。本やテレビ、ニュースについて、あちこち寄り道しつつ綴ります。

ニュース・社会

宇宙を翔ける一匹狼がABC予想を解く―書評★宇宙と宇宙をつなぐ数学(加藤文元)

国際ならぬ宇宙際という概念は面白い。数学的な操作を行う舞台一式のことを「宇宙」と表すところには、望月教授の数学者としての生き様が表れているように感じる。一つのパラダイム内で行き詰まったときに、その枠を超えられるかということ、それには専門性…

自然界の摂理から見る「虐待する親」の正体――書評★生き物の死にざま

親の満たされなさが「しつけ」という大義名分で、たまたまそこにいる子どもにぶつけられるのが虐待。生き物の死にざまに習って、私たち人間にできることとは?

加害者ケアの必要性―悪への非難は、新たな事件として社会に跳ね返る

「悪い奴はやはり悪かった」では終わらない。「人を死なせたのだから苦しむのは自業自得」だと、刑罰以上に加害者を追い詰めても、社会として得はない。二次被害防止のために、加害者にもケアが必要だ。

「トロッコ問題は授業に不適切」という人にこそトロッコ問題を

不適切だという批判に対し、意図を説明できない学校は、トロッコ問題の本質を理解していない。謝罪した時点で「適切か否か」という二者択一の問題に不正解したと言っているようなもの。正解のない思考実験を扱うには覚悟が足りない。

日常的に”火事場”を生きる火事場泥棒

火事場泥棒たちは果たして、本当にただの加害者なのだろうか。日ごろより社会から締め出されてきて、日常的に”火事場”を生きている被害者という側面もあるかもしれない。

既得権益など守る必要ない、と言うけれど――無駄が一掃されない理由

既得権益を分解すれば「人権」だ――。過去の中心的存在に「本当に今も必要なのか?」という疑惑がかけられるのは今に始まったことではない。新技術が日々生まれる分、新しく”無駄”に認定される人たちも日々生まれる。大目に見てもらって、日常の安寧を得てい…

”大家さん”も”僕”も、私たちの理想だった―書評★大家さんと僕(矢部太郎)

近所にどんな人が住んでいるのかもわからない。 たくさんの人が住む街で寝起きしているのに、人のあたたかさを感じる間もない。 現代の都会で何の不自由もなく暮らしているにも関わらず、そんなむなしさを覚える人は多い。 心を癒す人間交流を求める暇もなく…

”無駄”が非常時の命運を分ける――断捨離・効率化の功罪

オール電化や断捨離ミニマリスト、電子マネーにキャッシュレス…… 世の中では常に新しい生活スタイルが考案され、世間の耳目を集める。 それらの無駄のないスマートな暮らしは、画期的で魅力的に思える。 けれど、新しい思い切った生活スタイルへと踏み切る前…

ゴミ箱がない日本、ロッカーがないアメリカ★2355毎日が障害物競走より

テロ対策としてゴミ箱を撤去した日本。盗難防止のためにコインロッカーのないアメリカ。両国の風景から「破る人がいるからルールは増える」の実例が見えてくる。

米朝首脳会談の日に。郵便受けに届いた人間味

北朝鮮から絵はがきが届いた。送り主は、知り合いの旅人。 奇しくも、史上初の米朝首脳会談に世間が沸いた日、我が家の郵便受けに入っていた。 時差と国境を越えて 既に帰国した報告をメールで受けていた。 国際郵便というものは到着に時間を要するもので、…

「化粧はマナー」を疑問視しつつ社会の顔色をうかがう全ての女性へ

最近にわかに物議を醸している「女性は化粧するのがマナー」問題。この議論が持ちあがることを1人の女性として喜ばしく思う。それと同時に、気づいたのならさっさとやめてしまえばいいのにとも思う。

日大アメフト悪質タックルから、人の振り見て我が振り直せ

今日のテーマは、昼の記者会見で世間の注目をますます集めている、日大アメフト部の悪質なタックルについて。 敵チームである関学選手への不意打ちとも言えるタックル映像は、大きな反響を呼んだ。 言わずもがな、重大な反則である。 当該ゲームに勝つためル…